2011年08月12日

8月8日 チーム宮崎 レポート

文責:小玉直也
この日は、炊き出し班と作業班と南三陸班にわかれレポートが届きました。


炊き出し班

めぐみです。
今日は、午前中は石巻市で炊き出しを行い、午後からは南三陸町に行きました。
南三陸町でも活動しましたが、以下に紹介する遠藤先生のお話を聞いたのは私だけだったので、遠藤先生のお話と、医学生である私が感じたことを、今日の報告とします。

遠藤先生は、石巻市で内科医として個人病院を開いていらっしゃいました。
3月11日からの5ヶ月間、どのように過ごしてきたのか、何があったのか、何を見たのか、思い出すのもつらいはずなのに、たくさん話してくださいました。

遠藤先生の家は、1階が病院、2階が居住スペースになっています。
津波は2階の床下にまで迫り、津波が去った後には、同じ高さの瓦礫の山が残されていたそうです。
自治体による瓦礫撤去は個人の家が優先されました。遠藤先生の家は病院と自宅を兼ねていたため、撤去作業は後に回され、遠藤先生は知り合いの方々と共に片付けをされました。
全て片付いたのは、震災から82日後。
ついこの間のことです。

遠藤先生の家の近くには湊小学校があり、避難所になっています。
遠藤先生は、避難所の医療責任者の方や薬剤師さん、同じく被災者である日赤の看護学校の方々と協力しながら、診療を行われました。
自らも被災し、自宅もまだ片付いていない方々が医療チームを組み、活動するということは、医療従事者のあるべき姿だと思います。
また、そこに看護学生も加わっていたということが、私にはとても大きなことに思えました。
学生でも、災害時には“医療に携わる者”として行動できるということが、湊小学校では示されました。
私は今、医学部の3年です。
まだ学生ですが、既に“医療に携わる者”なんだぞ、と言われた気がしました。
出来れば、湊小学校に避難していた看護学生にも話を聞いてみたいです。

遠藤先生はたくさん話してくださいましたが、自分の中で、まだうまく言葉でまとめられません。
8月19日の報告会ではうまく報告出来るようにしておきます。
 宮崎大学3年 安達めぐみ


今日は鈴木さん宅で宮崎牛・鶏の炊き出しを行いました。
近所のみなさんが集まって、喜んで食事をして下さっていたので、ボランティアとして来ている身ですが、こっちが逆に励まされました。被災者の方々の笑顔が見れて本当に良かったです!
公立大1年 上井 優花


石巻の津波の被害の大きさにただただ驚くばかりでした。大きな石油タンクが道路にころがっていたのには驚きました。この状態にも驚いたのにこれより悲惨な状況があったと思うと恐ろしかったです。ですが、人の力でここまで片付いたと思うと、私もその力に少しでもなりたいと思い、これを励みに頑張ろうと思いました。
宮崎公立大学一年 大西成美


8/7日(月) 今日は、午前中被害の大きかった石巻市を訪ね、現状を見て回った。見れば見るほど、ひどい光景が目に飛び込んで来た。被災者である鈴木さんのうちで炊き出しを行った際に、当時の話を聞かせて頂いた。現実味がわくと同時に、ほんとに貴重なお話だと思った。明日からも頑張りたい。
宮崎公立大学2年脇田真澄


今日は石巻に行きました!とにかくテレビで見るよりもすごいインパクトがありました!燃えた学校、積み上げられた車、ゴミ、何もかもあの津波によってもたらされたのかと思うとその時の凄さが伝わってきました!その後の炊き出しで鈴木さんのお話を聞いて改めてこの被災地のためにも自分のできることをやろうと思いました!


8/8(月) 今日はあっという間の1日でした。
自分達のせいで、今朝、のびる地区東部支援センターから撤退させられ、何のためにボランティアに来たのだろうかと改めて考えさせられました。
今日は、午前中に松島港、集積所周辺、日和山を見に行き、4ヶ月経った現在の街の様子を拝見し、まだまだ復興への道なりは長いと痛感しました。
午後は、湊地区の鈴木さん宅で宮崎地鶏の炊き出しをしました。
近所の方々も大勢集まってくれて、たくさんの貴重な話と、たくさんの笑顔をいただけました。
ボラセンの派遣で泥撤去に行ったチームと、南三陸町の様子を見に行って活動してきたチームの話を聞きましたが、今回のボランティアで私にとって最初で最後の炊き出しをやらせてもらえて、支え合いながら強く生きているたくさん被災者たちと交流することができたことは、とても良い経験になり、今後の自分の大きな財産になったと思います。
今日から最終日まで、湊小での宿泊、ボランティア活動になりました。住民の方々、代表の方々に迷惑をかけないように明日からも一つ一つのことを真剣に考え、慎重に、一生懸命活動していきたいです。
小玉さん福島から見守っててください!おやすみなさい!
公立大2年 栗田有加



作業班

 今日は、尾ノ崎という場所で活動しました。
 尾ノ崎にいくまでの道に、土台だけになった家や地盤沈下して川になってしまった住宅地を見て、改めて津波の被害の大きさを知りました。
 作業は草むしりだけだったけど、やり終えた後は、道がきれいになっていたのでうれしかったです。
宮崎公立大学1年 伊藤実穂


今日は私はボランティア班で尾ノ崎という、海沿いでまだあまり手が付けられていない地域へ行き、砂の除去を行いました。
 かなり被害が大きいところで、家の屋根や重機が沈んでいるのが見えて、ここで生活していた人々がいたと思うとすごく悲しくなりました。
 作業はすごく暑くて皆最後はかなり疲れていたようですが、めぐろさんやぎぼさんを中心に協力できたと思います。
 昨日、施設の方に迷惑をかけてしまって本当に申し訳なかったと思ったと同時に、遊びに来てるわけではないので何のためにここに来たのかを考えて行動しようと思いました。
明日もがんばります。
公立大1年  樗木 真理


8月8日(月)
昨日は反省すべきことが多くありました。自分が宮城まで何をしにきているのかを考えて行動する
という考えが甘かったと思います。周りに迷惑をかけているというのはボランティアということはできません。これからは被災地の方々の気持ちを考えたうえでの行動も更に重要になります。自覚をもった行動をします。今日は石巻市のボランティアセンターからの作業をしました。津波の被害がとても大きなところで
ニュースで見た大川小学校の近くでした。津波の影響で街がなくなり、多くの方々の生活が奪われていてショックをうけました。作業内容は石碑の周りの片付けでした。土を掘ったり草を抜く作業でしたが、ボランティアを2ヶ月以上やっている
方々の貴重なお話を聞くことができました。無理をしすぎないことが大切で倒れてしまうことが周りへの迷惑にもなると聞き体調も気をつけながら明日からも頑張ります。
 宮崎公立大学2年 上村かすみ


今日は昼から石巻にボランティアに行った。そこはまだ手が付けられて一ヶ月くらいの場所だそうで、実際見てみると、まだ家などがそのまま残っていたりした。自分たちが任された仕事は少し高い所にあるお墓に行くためのみちの、入口の泥だしだった。その仕事に休憩をはさみ午後3時までやった。次の仕事も依頼されていたけれども道に重機があり危険で天候も悪くなったなったので中止になった?。
宮崎公立大学 二年生 久保田優介



南三陸班

今までテレビなどのメディアで見たこと、聞いたことが私の目の前で現実になった日でした。
昨日でも十分感じていたことですが、南三陸の景色を見て、例えるなら今まで神話のように思っていた事柄が私の中で現実のものとなり、すっとピースが嵌まったような、そんな気がしました。
これが日本で起きたことで、ここで、この地で。
今日は小学校についてから、お風呂場の排水口付近が一面苔が生えて緑色になってしまっていたので、その掃除をしました。
他にも備品を補充したり、一緒に活動をしている人は大工さんだったので、薪割りや錆のチェックなどを行っていました。
宮崎公立大2年 安部幸紀


今日は南三陸町を訪れた。
そこにあった町の全てが流されており、本当に何もない瓦礫の海だった。ただその景色をみたある方が「この間きたときは全然違う」とおっしゃった。着実に復興は進んでいる、僕らもやれることをがんばろうと感じた。
鬼丸尚士 19歳

以上です
まだ、レポートが届いていない人もいますが、とりあえずアップします



Posted by 東日本大震災支援fromMiyazaki at 07:02│Comments(5)
この記事へのコメント
ボランティア活動日々お疲れ様です。
8月 8日安達さんの記事で遠藤先生の無事を知り、本日石巻の遠藤先生の病院迄お訪ねしました。私は、閖上の近くに家をかまえて居ります。津波の被害を間近に見ている者にとって、先生のご無事は本当に嬉しく有難いお知らせでした。
残念でしたが、お留守でお会いする事は出来ませんでした。
20年程前に血液系の病気を発病し、遠藤先生の化学療法で命を繋ぎながら、7・8年診て頂きました。先生の個人病院開業から疎遠になって居りましたが、感謝の気持を忘れた事は在りませんでした。
今回の記事で遠藤先生に今を生きている私の姿をご覧頂きたいと勇気付けられました。
まだまだ化学療法とのお付き合いは続く様ですが、今後もいろんな方々との出会いに感謝し、今有る時間を大切に致します。
遠藤先生との会話から想いを記事にして頂き有難うございます。
免疫力が高まりました。
これからも良き出会いが、安達さんに沢山訪れる事お祈り致します。
Posted by Iizuka at 2011年08月19日 17:32
毎日ボランティア活動お疲れ様です。
猛暑の中、大変な日々が続いていますが、お身体にお気をつけて。
宮崎から応援しております!
みなさん、頑張ってください。
Posted by たかひろ at 2011年08月19日 21:12
> 飯塚さん

コメントありがとうございます。
15日に活動を終了し、本日宮崎に戻りました。

石巻で炊き出しを行った際、遠藤先生がご近所の方々に「先生~!」と声をかけられているのを見て、素敵な先生なんだろうなぁと思いました。
飯塚さんのコメントを読んで、その思いは強くなりました。
私が遠藤先生に出会ったことは、とても大きな意味があると思います。
宮崎大学にどうやって還元するか思案中です。
なにせ、ただの大学生なもので。。。

遠藤先生には、その後お会いになりましたか?
もしまだなら、私がとても感謝している、とお伝えいただければ幸いです。

どうかお身体に気を付けてお過ごし下さい。
Posted by 安達めぐみ at 2011年08月21日 14:10
飯塚さん、たかひろ、めぐみちゃんメッセージありがとう。

まずは、遠藤先生についてですが、現在病院を再会するのを断念して仙台の総合病院に勤務すると聞きました。
詳細は不明ですが、あの時の8日のバーベキューが実は遠藤先生の送別会もかねて催されていたのです。

翌々日の10日に開業医院をひきはらい仙台に引っ越すと話されていたので、石巻市での再会は難しいと思います。

飯塚さん生きているって素敵ですね。
私も、2年前ひょんな事から新型インフルエンザにかかり、吐血しながら救急車で搬送され自発呼吸ができなくなり、人工心肺装置で延命しながら12/25にはドクターが家族を呼び、もう意識は戻らないでしょう。
と宣告されました。

その後の闘病生活も困難なものでしたが、あの時の医療従事者たちの奮闘もあり、いま石巻と福島でボランティアさせていただいています。

今後も生きる糧にしながら前向きに努力する次第です。
めぐみちゃんも素敵なメッセージありがとう。
また今後ともよろしくお願いします。

飯塚さん
遠藤先生の勤務病院が分かったら連絡しますよ。
もし良かったら連絡下さい
NPOみやざき災害救援センター
事務局長:小玉直也 090-8301-1123
Posted by 東日本大震災支援fromMiyazaki東日本大震災支援fromMiyazaki at 2011年08月23日 03:21
お心遣い有難うございます。
皆様のご協力に感謝致します。
遠藤先生には家内もお世話に成り、二人で訪ねてお会い出来無いので
名刺の裏にコメントを託して、帰ってきました。
家内とまた会いに行く事楽しみに。
まずは、きっかけを与えて頂いた安達さんに御礼をと。
そして安達さんのお返事を読ませて頂き、安達さんの素敵なメッセージ伝えなくてはと、遠藤先生との再会が益々楽しみに成りました。
家内のBlogで遠藤先生を訪ねた記事に「石巻」キーワードでアクセス有るよとの報告でこちらのBlogに!! (^-^)/
小玉さんのお知らせ、恐れ入ります。
福島でも活躍とか、実はこの3月から福島に単身赴任して居ります。
人の縁とは不思議なものですね。
時間が取れましたら連絡させて頂きます。よろしくお願いし致します。
Posted by 飯塚 at 2011年08月26日 01:09
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8月8日 チーム宮崎 レポート
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