2011年06月27日

短期間ボランティア

今回は、先日の報告会に参加された方が、2泊3日で休暇がとれて、飛行機の手配も自ら行うので被災地へボランティアに行きたいと相談を受けました。
後日、説明会などを行った後、被災地ボランティアに行ってもらった山田さんからレポートが届きましたので紹介します。

6月20日、7時35分の飛行機で、宮崎より石巻へ向かい、15時ちょうどに石巻駅へ到着。 
初めて降り立った石巻は、少し埃っぽく、まだまだ震災からの復興が始まったばかりである事をうかがわせます。
今回の活動は、NPOみやざき災害救援センター事務局長の小玉さんの仲介で、ベースキャンプ絆にお世話になる事になりました。
初めてボランティア活動に参加した私と妻が緊張する中、今回お世話になるベースキャンプ絆を拠点に現地でボランティア活動をしている、四万十塾のジョンさんが迎えに来てくれて、夕飯の炊き出しを行う予定の渡波中まで送ってくれました。夕飯の準備まで少し時間があったので、明日、髪を切る事になる湊中経由で、車を走らせてくれました。2,3分程走り、小高い丘を越えると、高く積まれたガレキの山が目に入ってきました。さらにその先、ガレキが撤去され、更地となった、かつての市街地(写真①)
短期間ボランティア
や、魚が飛び跳ねる水溜りを通り、湊中へと到着しました。ここでは、毎日炊き出しが行われ、食事の後、被災者が落ち着ける様に、マッサージテント(写真②)
短期間ボランティア
や手作りの図書館(写真③)
短期間ボランティア
があり、皆がくつろげる工夫がしてありました。一通り説明を聞いたのち、湊中を後にし、湊小学校へと向かいます。湊小学校では大勢の方が避難生活を行っていると聞いていたのですが、この日は、被災者の方々のほとんどが松島の温泉へ行った為、少数の方だけしか残っていませんでした。そのため炊き出しを中止し、夕飯の準備をした後、散髪とマッサージをし、本日の活動を終え、ベースキャンプへ向かいました。(写真④)

夕方7時、専修大学にて、毎日「石巻災害復興支援協議会」が開かれており、各ボランティア団体の活動がぶつからない様に場所、時間、人数、問題点、今後やりたいことなどを報告、調整しています。この日は、一通り会議が終わった後、ハエ対策、衛生対策について情報を共有していました。(炊き出し場所では、常に100匹以上のハエが飛び交い、窓を開けることすらままならない状況です。梅雨明けが思いやられます。)
キャンプに戻り、明日の活動計画を決め、各部門のミーティングに参加し、初日を終えました。

6月21日
朝7時、本日の活動会議が行われ、各部門別に本日の活動予定を発表します。初めて参加する人や、まだ活動予定の決まって無い人は、ここでやりたい事を決めて活動します。
私は、小網倉浜でガレキ撤去作業、妻は湊中で炊き出しと散髪を行うことにし各自活動をしました。
小網倉浜では、現地の方に牡蠣の養殖に使うロープの回収を頼まれ、1日行いました。
小網倉浜は、震災前まで、牡蠣の養殖が盛んで良質の牡蠣が獲れていたそうです。(写真⑤)

湊中では、160名分の炊き出しを行い、その後3名の人達に散髪しました。告知が不徹底だった為少人数になりました。前もって告知をしておけば多数の方々に散髪ができたなぁと思うと残念です。(写真⑥)
短期間ボランティア

6月22日
この日は、宮崎に帰るため、石巻駅近くで、午前中だけの活動になります。
旧市役所で、自衛隊が回収し、集められた写真(アルバム)を一枚づつ、洗浄し乾かすという作業が行われているのを知り、参加させていただきました。(写真⑦)
短期間ボランティア

感想
今回の震災は世界的に見ても最大規模の災害だったにもかかわらず、復興に関わるボランティアの数が、阪神淡路大震災の1/6位しかいないと聞きます。東北という地理的な事情を考慮しても、あまりの数の少なさです。私は、この原因の一つに、メディアやネットを通じて、誤った情報が流れた事があると思っています。一時メディアを通じて流れた「被災地はボランティアで溢れている」情報や、震災当時「ボランティア」をネットで検索した際、体力に自信のない人は足手まといになるといった情報が出ていましたが、今現在、それは誤りです。ボランティアの数も、プロの土建屋の数ですらも全く足りていません。今は誰が行っても出来ることは必ずあります。
しかしながら、ボランティアに参加したくとも、現実に宮崎と東北は遠すぎるのも確かです。さらに、短期間の活動で終えるのはあまりにもったいない気がします。出来れば、長期間に渡って活動した方が、効率良く現地の役に立てます。そこで、NPOみやざき災害救援センターを通じて活動される事をお薦めします。一番のメリットは会員サポーター制度がある事です。そのため、サポートされる側は、参加費用が安く、仲間もいて安心して活動できるので、初めての方でも参加しやすいと思います。また、サポートする側も直接ボランティア活動家をサポートする事により、間接的にボランティアを行えるのもメリットです。
今回の震災は、不況から脱却中の日本を襲いました。この度の震災で道路や建物の破損などの直接被害だけで推計16.9兆円の被害がでています。(原発被害除く)このままでは、復興もままならず、ダラダラと時が過ぎて行くだけで、景気回復にも悪影響を及ぼすこと確実的と思われます。この国を通じて我々は繋がっています。同胞の不幸は自分の不幸に繋がっている事を思い出しましょう。そして、出来るだけ早く行動しましょう。気付いた時点で行動しましょう。
今回ボランティア活動を通じて同じ様な志を持つ仲間と出会えたこと、被災地で見聞きした事で気付いたことは、今後、私達の財産となる事でしょう。このような機会を設け、現地と繋いでくださったNPOみやざき災害救援センターの方々に感謝し、感想を終えます。
ありがとうございました。

以上



Posted by 東日本大震災支援fromMiyazaki at 00:15│Comments(2)
この記事へのコメント
ボランティアお疲れさまでした。
そして、ありがとうございました!!

私も9月に休みを取って、ボランティアをしに行きたいと思っています。

できれば、NPO災害救援センターのツアーで行けたらと思うのですが、
サービス業の為、みなさんと休みを合わせることが難しそうです…

そこで、今回、飛行機で現地に行かれたいうことですが、
どのくらい費用がかかったかを教えていただけせんか?

よろしくお願いします。
Posted by acology at 2011年07月05日 01:22
詳細を伝えるので携帯までご連絡ください。
090-8301-1123
事務局長こだまなおや
Posted by なおや at 2011年07月26日 23:29
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    コメント(2)