2011年07月21日

福島大学の教授らの除染活動をサポート

この間、福島県内を中心に大学や公共施設でのシンポジュウムや勉強会に参加してきて、なかなかブログにアップできていませんが、取り急ぎ福島大学、京都精華大学、同志社大学の教授らに福島市民が共同で除染活動を今週からはじめました。
私も勉強しながら実践していくという事も兼ねて一緒に協力しています。

福島大学の教授らの除染活動をサポート
まずは、モデル1として福島市内の住宅地で調査実践
家の前のアスファルトや駐車場のコンクリートや庭などに分けて除染前と除染後の数値を計測していきました。写真は玄関前のアスファルトで実施
この日は、除染活動初日という事もありテレビ局やフリーランスの方などの取材もありました。

福島大学の教授らの除染活動をサポート
そのあと庭を除染前測定し草を刈り取る作業
手前が左から福島大学荒木田准教授、JIMnet佐藤事務局長、福島大学中里見教授。奥がTBSサンデーモーニングスタッフ今週の日曜日の朝は要チェック

福島大学の教授らの除染活動をサポート
コンクリートの上は農業用ネットに付着するように液体を塗り表面をはぎ取る作業。液体の種類を変えながら一番効果的に除染できるものを検証中
右手前が佐藤さん、右奥が京都精華大学細川教授

福島大学の教授らの除染活動をサポート
コンクリートをはがした後で放射線量を計測中

翌日はリンゴ畑やナシ畑をもつ農家の大内果樹園をたずね、リンゴの木の下を検証
福島大学の教授らの除染活動をサポート
写真にある2m×4mくらいの草を刈り表土を除去する
1.8マイクロシーベルトだったのが0.6マイクロシーベルトまで減少
ただし、集めた草を土嚢袋に圧縮すると4.3マイクロシーベルトとホットスポットになってしまう。
この放射線量の高い草や土を東京電力が引き取ってもらえないのであろうか
福島大学の教授らの除染活動をサポート
ここは大内さんの屋根の水が集約されている場所
大内さん宅での一番のホットスポットのようですが、とても近くに寄るべきでない数値が計測され写真にあるように30.99マイクロシーベルト。前回のブログで紹介したCPM計測が飯館村の610の約2倍が計測され1170CPM急きょビニールを交換し手袋を交換し、たびたび緊迫した状況に直面する

福島大学の教授らの除染活動をサポート
この日は計測班にまわるJIMnet佐藤さん(左)と同志社大学和田教授(右)
和田教授はとてもユーモラスのある一面と、子ども達を本気で放射能から守ろうと政府交渉で涙を流しながら訴えるヒーロー的一面を持ち合わせる後日談がありますが、ここでは省略します。

2日間の除染活動に合流して
とにかく、初日は快晴ということもあり、佐藤さんも私も日焼けをしながら、Tシャツを何度も着替えながらと、かなりの体力作業
集めた草や土をどう処分するのかも課題は山積しているが、知恵を絞って東京電力や東京都、政府にも提案して行く必要があると感じました。
重ねて感じたのが、放射線を除染したときに集められた草や土が放射線量は1.8μSv/hのままと思っていたが、2.3倍の4.3μSv/hに上昇した。
つまり、県当局が推奨する高圧洗浄では新たなホットスポットが生まれ、そこで子ども達が被ばくする事になる。

そして、どこが放射能数値が高いかは計測しないとわからず、ホットスポットになっている近くを小学生が遊んでいたり、通学したり。
避難するかどうかは市民が判断する事だが、子ども達がここに居続ける事のリスクを早く市民に伝え判断材料の一つにしなければ。

今日話した別のおばあちゃんは、見えないし臭わないので知らなければ普通に生活できる。しかし、知ったら怖くなる。避難した方がいいの?2才の孫は大丈夫?いずれ寿命が来るけどガンで痛い思いをしながら闘病生活は嫌だ!東電は保証してくれるの?
40年前に酒を飲みながら「福島もやられっぞ~」って冗談言ってたけど•••
質問が矢継ぎ早に寄せられる。

喫緊の課題が山積している福島でした
文責:小玉直也



Posted by 東日本大震災支援fromMiyazaki at 07:55│Comments(2)
この記事へのコメント
久しぶりにブログを拝見しました。
やはりまだまだ課題は山積みですね。
しかし、悩みの内容は日毎に前進しているのかなとも感じます。皮肉なことですが・・・

これから夏本番ですが、体調に気をつけて頑張ってください!
Posted by ひらっち at 2011年07月21日 14:20
お〜
ひらっち久しぶりの書き込みはあなたでしたか〜

ありがとう

がんばれよ〜
Posted by なおや at 2011年07月26日 23:27
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    コメント(2)